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湿邪から健康を守る食養生

薏米赤小豆粥

 

湿邪の由来

 湿邪とは、漢方医学の概念では、病気を起こす邪気の一種だと認識されており、一般的に体内の水分が必要以上になったことを意味します。人体の湿邪には外的原因と内的原因があります。外的原因とは、外部環境の湿気が体内に侵入したことを指し、例えば髪を洗ってから乾かさずに寝てしまうこともその一つです。内的原因とは、不適切な食生活により脾臓の水分代謝を管理する機能が弱まって生じた湿気のことを指します。

台湾の台南奇美医療センター漢方医療部の李佳蓉医師は、湿邪の生成に関して次のように指摘しています。人体の脾臓は飲食の消化と栄養の吸収を担当していますが、湿気が多い環境あるいは生野菜や冷たい飲み物の過剰摂取などにより、脾臓の機能が損なわれやすく、消化機能が低下すれば、体内に湿気が溜り、様々な「湿邪」の症状が現れてきます。

 

湿邪によって現れる症状

 中国の天津中医薬大学の内科医である劉洋氏によると、体に湿邪がある場合、一般的には次のような症状が現れるという。

  • 常に眠たい、いくら寝ても眠気から抜け出せず、睡眠中によだれが出る。頭が重くて元気が湧いてこない。疲れやすくて常に体がだるい。足が重だるい。
  • 便の形が整っていない、または便秘になることが多い。大便が粘っこくて排便しにくく、残便感がある。便が便器にこびりついてきれいに流せない。
  • 起床後、口の中がネバネバしていて匂う。
  • 舌体が大きく、舌辺に歯痕がつく。苔が白くて厚く、滑らかで湿っているように見える場合は、体内に寒湿の邪気があることを示しており、苔が粗いか非常に厚く、黄色っぽくて油っぽい場合は、体内に湿熱の邪気があることを示している。
  • 朝の起床時に、顔、特におでこや口の周り、鼻の周りに油分が多く、顔が脂っぽく、髪の毛が脂っぽく、目の周りがたるみ、黒ずみがひどい。
  • 体形が太り気味、食事や生活リズムは以前と同じだが、体重が大幅に増加している。

 このような症状が1~2個該当する場合は、体内に湿気が溜まっていることを示しているので注意が必要です。
漢方医学理論から言えば、湿気を取り除かなければ、悩みは尽きないとのこと。 湿気は、高血圧、心臓病、糖尿病、脂肪肝、癌、脳卒中、痛風などの病気の元凶になります。

 

湿気を取り除く方法

 李佳蓉医師は、体の中の湿気が多い人には、食事療法で体内の湿気を取り除くことをお勧めしています。

  • 山薬(山芋)、茯苓(ぶくりょう)、オニバスの実、蓮の実を含む4つの生薬は、脾と腎を補い、湿気を排出する作用があり、食養生の食材として使えます。
  • 小豆とハト麦、或いは緑豆とハト麦で作ったお粥は体内の湿気を排出する効果があります。
  • 緑豆はまた、体にこもった熱を取り除くとともに解毒作用もあり、高温多湿の夏に非常に適した食べ物です。

绿豆薏米粥

 

冷たい飲食を控えて、なるべく運動して汗を流そう

 李佳蓉医師は、普段から冷たい飲み物や果物、もち米のような消化されにくい食品等を摂取し過ぎないようにして脾と胃の機能を守り、休みの日もゴロゴロとせず、30分毎に立ち上がって体を動かすなど、いくつか簡単な筋トレをしながら、発汗を促し心身に悪影響を及ぼす湿気を体内から少しずつ減らすことを勧めています。

 

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